bootchart を手動で組み込むときのメモ。
1. bootchart をダウンロード
ここからダウンロードする。
現在の最新バージョン Ver.0.9。
http://www.bootchart.org/
2. bootchart の準備
ダウンロードした tar.bz2 アーカイブを展開。
$ tar jxvf bootchart-0.9.tar.bz2
bootchartd, bootchartd.conf を対象システムのファイルシステムにコピー。
$ cd bootchart-0.9/script/
$ cp bootchartd TARGET_ROOT/sbin/bootchartd
$ cp bootchartd.conf TARGET_ROOT/etc/bootchartd.conf
( bootchartd.conf を編集し、ファイルの書き出し場所はシステムにあわせて変更する。 /tmp とか )
3. カーネルソースを編集 ( または、起動オプションを変更? )
TARGET_LINUX_SOURCE/init/main.c を編集し、/sbin/init を起動しているところを書き換え、
/sbin/bootchartd が起動するように変更する。
$ vi LINUXSOURCE/init/main.c
下記のように変更
(変更前) run_init_process("/sbin/init");
(変更後) run_init_process("/sbin/bootchartd");
4. ターゲットシステムを起動
bootchartd が init を呼びだすので、準備が整えば、起動するだけで OK。
ターゲットで /sbin/bootchartd stop を実行すると、/etc/bootchartd.conf 内の BOOTLOG_DEST で指定した場所に、bootchart.tgz が作成される。
# /sbin/bootchartd stop
5. bootchart.jar を生成
bootchart.tgz を /var/log/ ディレクトリにコピーしておく。
$ cp bootchart.tgz /var/log/bootchart.tgz
bootchart.tgz を PNG 形式に可視化する。
Java のソースをビルドしておく。
$ cd bootchart-0.9/
$ ant
( ant がインストールされていない場合は、apt-get install ant でインストール )
Java プログラムを実行する。
/var/log/bootchart.tgz の内容がパースされ、bootchart.png ファイルが生成される。
$ java -jar bootchart.jar
6. PNG ファイルを表示する。
$ display bootchart.png
● bootchart, 組み込み, Linux, ターゲット, target